上方落語をきいてよの会|札幌

福笑師匠の芸談話

上方落語ファンの皆様 おまっとうさんでした!

今週も引き続き 11月9日-10日の週末に開催されました第16回上方落語をきいてよの会「福笑の腹筋を鍛えてきなはれの会」の演目について福笑師匠と振り返ってみたいと思います。

「代書屋」笑福亭福笑
福笑師匠の古典の中でも非常に面白い噺になります。
師匠にどなたに稽古をつけて頂いたのか伺いましたら

「どなたにもつけてもらってません。ベースは3代目春団治師匠の高座とテープで覚えました。
そういう事をして高座にかけたら松鶴(福笑師匠の師匠)にめちゃくちゃに怒られるんです普通は。。。

けどこれは自惚れになるかもしれませんが僕はどういう訳か高座では外しませんでした。

これはわかりませんけど
そういうわけか松鶴は僕にはあんまりそういう事しても言うてきませんでした。

稽古でも口移しであんな長いのいきなりやって「さーやれ」言われても普通はできませんやん。
けど僕はなんとか自分なりにその場でしゃべりました。
そういう訳か僕にはあんまり言うてきませんでした。

ただ3代目春団治師匠は噺にでてくる名前のところを

「かわいあさじろう」にして「あさじろう」の「じ」は「次」という字ですか、「治」いう字ですかとあります。
3代目のお父さんの2代目のお名前やったかと思います。

でも「じ」より最初に「かわい」の「かわ」を「川」か「河」で聴くやろう
と思って
ここは米朝師匠の「たなか ひこじろう」にしています。
「たなか」も「ひこ」もまぁ普通は「田中」と「彦」やし「じ」を先ず最初にきくのに自然やと思うんです。」

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